ラスト・レター ~原点回帰の物語~ 24
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冬休み明け、妙真さんの看護計画を先生に相談しようと、やる気満々で学校に行きました。
実習のグループメンバー、クラスメイトに新年のあいさつをして、先生を探して声をかけると・・。
「妙真さん、2日前に亡くなったの。」
一瞬、言われたことが理解できませんでした。
呆然としたまま、クラスに戻り、グループメンバーに妙真さんが亡くなったことを告げ、
驚いているメンバーを置いて、そのまま寮に戻りました。
寮に戻る道を歩きながら、聞いたばかりの先生の話が蘇ります。
妙真さんは、医師にも看護師にもご家族にも、逆らったことがなかったこと。
そんな普段の妙真さんを知っている同室の人達は、私にガンガンわがままを言う
妙真さんを不思議に思っていたこと。
先生が実習再開の相談に病棟に行った時、妙真さんが亡くなったことを聞き、
新しく受け持ちになる、妙真さんと同室の患者さんに挨拶に行き、その時にこう言われたそうです。
「おばあちゃん、最後のわがままができたのね。」
妙真さんの手紙を思い出して、号泣しました。
今更どうすることもできない後悔に、焼かれるように泣いていました。
(実際は声が漏れると迷惑なので、布団にくるまって泣いていました。)
妙真さんの夢が叶わなかった悔しさと、
もう「ありがとう」も言えない現実に、胸が掻き毟(むし)られるようでした。
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まだまだ続きますが、お付き合いいただけると幸いです。