弥月わかな

今生きている すべての君とあなたへ

漫画 ラスト・レター ~原点回帰の物語~ 1

漫画を読んでいただいて、ありがとうございます!

 

この終末期実習は癌の専門病院、実習開始して2か月目、2つ目の病院での出来事です。

患者さんには事前に、「学生を付けてもよろしいでしょうか?」→「いいよ」と、承諾をもらって学生の受け持ちにさせていただいているので、このように拒否されるのはレアケース。

「え!?なんで!!?」と、固まったのを覚えています。

「あっち行け」から始まる関係なんて、今のところ、人生でこれが最初で最後です(笑)

 

ちょっと看護学校のお話をします。

看護学校の1年生は、とにかく知識の詰め込みが行われます。

看護師は学ぶ科が多い割に、時間がない(私は3年の高専だった)ので、1年生の間は勉強&テスト地獄でした。

 

そして、教科書で学んだ病気や治療、看護の知識を持って実習に行くのですが、実習先では、何もできない頭でっかちな自分に打ちのめされます(笑)

いやもうほんと、現場では何もできないんです・・。

ぶっちゃけ、めっちゃ邪魔になっていました。

 

まだ本人への告知をしないのが当たり前の時代に、余命宣告を受け、覚悟を決めて生きる人を、未熟な10代が受け持つ過酷な現実(涙)

考えさせられることが多くて、私にとって終末期実習は、命や生きる、病気や死、幸せとは、といった現実の中に直面する、看護の本質に触れる重要な実習でした。

(そういえば、今は「終末期実習」は無いんだとか。)

※終末期実習でも、患者さんが一人も亡くならなかったグループもあります。

 

私にとっては忘れたくない原点の出来事(実習)は、なかなかパンチの効いた始まり方でしたが、一生忘れられない思い出になりました。

 

つたない漫画ですが、最後までお付き合いいただけると幸いです。