弥月わかな

今生きている すべての君とあなたへ

ラスト・レター ~原点回帰の物語~ 17







今回も読んでいただき、ありがとうございます。

スターをくださる方、ありがとうございます!

 

寮に帰って折り紙を折りながら、悠ちゃんに愚痴ります。

「もう上手い下手って次元の問題じゃないと思うなー、一途な気持ちって伝わるもん」

悠ちゃんの言葉に励まされ、「これから上手くできるように、努力して変わっていけばいいんだ!」

と復活します。

仲間がいるってありがたい‥。

 

翌朝、妙真さんの病室に行くと椅子が用意されていました。

「お座り!」(・・・犬!?ガーン

妙真さんの真意がわからずにいるろ、

「今日は1日、ここに座って折り紙を折りな!」と。

 

妙真さんは、看護学生の「何もできない」という劣等感を見抜いていたんですね。

 

「患者の希望を叶えるためにくす玉を作っているんだ。それだって立派な”看護”だろう!」

「どーせ氷枕と湯たんぽの交換終わったら、あんた(学生)にやれることないんだし。」

妙真さんの上げて落とす技術が完璧。

 

「忙しい看護師さんにはできないことだろ?」

見方を変えると、違う事実が見えてきます。

大事なコトは、患者さんが気付かせてくれるんです。

 

じっくり患者さんと向け合える、看護学生の実習の重要性を、私はこういうとところに感じます。

 

読んでいただくこと、皆さんの反応が励みになっています!!

まだまだ続きますが、お付き合いいただけると幸いです。