弥月わかな

今生きている すべての君とあなたへ

ラスト・レター ~原点回帰の物語~ 21

 

今回も読んでいただき、ありがとうございます。

スターをくださる方、ありがとうございます!

 

封筒を買ってきてやっと、椅子が出してもらえました。

そこからは、孫を心配するおばあちゃんの説法でした。笑

それがたまらなく、嬉しかったです。

 

お昼ご飯を食べながら、くす玉を貼り続け・・・、ようやく完成!!

(いやもうほんと、間に合わないかと・・・汗えーん汗

 

よ~~うやく!妙真さんの本当に欲しかったくす玉をお渡しできました!!!!

妙真さんのはじけるような笑顔と喜びようは、私の想像以上でした。

 

「奇麗だねえ。私のなんだね。

 もうトイレまで見に行かなくてもいいんだね・・。

 いつでも見られるんだねぇ。」

 

私たちにとっては、なんということはないくす玉でも、妙真さんにとっては、かけがえのない彩。

ささやかな彩を求めて、点滴を引きずって、トイレまで見に行っていた・・。

 

「あの時‥諦めて ”できません” って言わないで、頑張って良かった。」

 

同じ病室の患者さん達も、声を聞きつけて集まってきました。

 

「キレイだろー?学生さんが、頑張ってくれたからね。」

妙真さんは他の患者さんの前で、努力を労ってくれました。

 

そして患者さん達はくす玉で大盛り上がり。

 

この時ほど、「看護」の力を痛感したことはありませんでした。

「看護を通して、人を幸せにすることができるんだ」

 

感動と嬉しと達成感がごちゃごちゃに混ざって、溢れてきた涙を、慌てて患者さんに背を向けて、

カーテンに隠れてこっそり拭いました。

 

この時の感動は、今でも忘れられません。

 

そして張り切って清拭の準備!

・・・をはるに見つかり、廊下にまで妙真さん達のはしゃいでた声が、聞こえてきたと言われます。

 

「諦めないことの大切さ」

この時ほど痛切に感じたことはなかったです。

 

さて、これかから恒例の「違反清拭」です!

 

読んでいただくこと、皆さんの反応が励みになっています!!

まだまだ続きますが、お付き合いいただけると幸いです。